「TaKaRa田んぼの学校」は宝酒造株式会社が主催し、NPO法人森の学校が協力して運営しています。
田んぼにすむ数多くの生きものたちは空からの恵みの雨にとてもいきいきとしていた一日でした。
草取りといっても草を抜き取り、田んぼの外へ出すのではありません。
草を田んぼの土の中に埋めていくのです。
するとそれが微生物の力で分解されて稲の栄養になってくれます。
苗をふまないように気をつけて慎重に田んぼの中を歩きます。
こうして田んぼの中を歩き、田んぼの水や土の中に酸素を送り込んであげると、
田んぼの中の微生物も増えて土の栄養分も豊かになり、
それを稲の根が吸収して苗がよく育っていきます。
また、田んぼをかき混ぜると水がにごり、日光があまり当たらなくなって、草が育ちにくくなります。
草取りは田んぼの稲に様々な効果をもたらす大切な作業なんです。
さて、田打ち車という昔の人が使っていた草取りマシーンも登場しました。
田打ち車は明治時代に鳥取県の農家の方が発明し、またたく間に全国へ広がっていったものです。
草取りは湿気の多い初夏から夏にかけて、何回も田んぼの中に入り、腰を曲げての作業です。
この道具が発明されたおかげで多くの人々の重労働が軽くなり、
腰の曲がっている農家の人々も少なくなったといわれています。
田んぼの稲をスズメから守るためのかかし。
家族ごとにオリジナルのかかしをつくって自分が田植えをした場所に立てました。
それぞれに家から持ってきた服を着せ、顔をかいて、個性豊かなかかしが田んぼに立ち並びました。
みんなのがんばりで田んぼの稲もぐんぐん成長することでしょう。
次回はいよいよ収穫編です!