地球上の生き物は全て、微妙で絶妙なバランスのもとに成り立っています。
生態系に国境はありません。
なにかひとつでもバランスが崩れると、地球上の全ての生き物に影響します。
トカゲの危機、メキシコの危機 は、人間の危機、日本の危機でもあります。
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トカゲ類:気温上昇続けば2割が絶滅 生態系に深刻な影響
毎日新聞 2010年5月14日
このままの勢いで気温が上昇すると、今世紀後半にはイグアナやヤモリなどトカゲの仲間の2割が絶滅するとの試算を、米国やメキシコなどの研究チームがまとめた。変温動物のトカゲは、気温上昇を避けようと行動が制限され餌探しができなくなるのが理由という。生態系全体に深刻な影響を与える恐れがある。14日付の米科学誌サイエンスに発表した。
75〜95年にハリトカゲ48種が生息していたメキシコ国内の200カ所を調べた。その結果、気温上昇率が高い場所ほど生息数の減少が目立ち、約1割の24カ所で絶滅していたことが分かった。
暑さを避けて高地に移動して絶滅を回避したトカゲもいるが、そこに生息していた別のトカゲを絶滅に追いやる現象も起きていた。
また、繁殖期の3〜4月に気温上昇で行動が制限される時間が1日3.85時間を超えると絶滅しやすくなることが判明。高温時では涼しい場所に避難する時間が長くなる分、餌探しの時間が不足し、成長や繁殖に影響を及ぼすのが理由という。
研究チームは今後各地で予測される気温上昇率から、2050年までに世界のトカゲの6%、80年までに20%がそれぞれ絶滅すると分析。「トカゲが食べる生物、食べられる生物は多い。地球温暖化は連鎖的に生態系に悪影響をもたらす」と警告している。【大場あい】
トカゲ 温暖化で20%絶滅か NHK - 2010年5月13日
トカゲの2割、絶滅の恐れ - デイリースポーツ- 2010年5月13日
地球温暖化でトカゲ類2割が絶滅の恐れ - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト