ワクワクする時間
校舎に遊びにきたカマキリ
とっても淡い黄緑色
かわいい顔
クモのアミはアートですが
クモの姿そのものもアート
近づいて見てみると
そこに、薄ピンクと濃オレンジのコントラスト
もっと近づいて見ると
チョウチョの素敵な翅の模様におどろかされます。
ぜひ、みなさん、自分で発見してみてくださいね。
生きものたちを、よお〜く観察していみると、
素敵な色、素敵なカタチにびっくり
森の学校の校舎がある里山では、
さまざまな小さな命たちが
いきいきと生きづいています。
みなさまのおかげで26年目を迎えました
森の学校は、木造校舎とそのまわりの自然を主なフィールドに
自然の中で遊び学ぶ体験の中から、生きる知恵と力を育む自然学校です
「めだかの学校は川の中〜♪」
のんびりとした風景や、
草木の匂い、川のせせらぎが聞こえてくるような唄
後世に伝えていきたいですね。
この「めだか」は絶滅危惧種です。
ひとつの種が絶滅の危機にあるということは、
その命がつながっている、
他の種も絶滅の危機にさらされていることになります。
また、身近な生きものがいなくなると言うことは、
日本人の原風景 = 日本人の心にも大きな影響を及ぼします。
小澤祥司さんの
「小川で遊ぶ子供たちも“絶滅危惧(きぐ)種”の一つ」と
皮肉を込めた言葉にも
説得力があります。
まずは、身近な自然とふれあい・遊びながら
生きものを見ること
それも、親子や友だち同士で一緒に
見て知ることが大切だと思います。
以下、記事です---------------------------------
「めだかの学校」も学級崩壊? 「日本人の遺産」喪失の危機
産経新聞 11月17日(水)7時56分配信
「めだかの学校」は学級崩壊寸前? 野生メダカの生息が危機的な状況にある。田んぼや小川に生息するメダカが完全に姿を消す日が到来するかもしれないという。「コメの作況指数の目安になった」というメダカの生息環境の喪失は、日本人の精神文化の危機である。小さなメダカも「生物多様性」の一員ととらえる専門家もいる。(日出間和貴)
【写真をみる】メダカが泳ぎ、スイカも栽培…名古屋のオフィスビル
昭和26年、ラジオ番組で発表された童謡「めだかの学校」。舞台となったのは神奈川県小田原市で、作詞した童話作家の茶木(ちゃき)滋さんは息子と近所のメダカを観察。そのときのあどけない会話が歌のモチーフになったとされる。
◆減少のデータもなく
高度経済成長の波にさらされる中、茶木親子が見た「小田原メダカ」の生息は限られた地域に狭められていった。市では平成21年度に「酒匂(さかわ)川水系のメダカ」と名称変更し、その流域で保護活動に取り組んでいる。
かつてメダカは青森を北限とする本州から沖縄まで分布していた。
しかし、護岸工事や農薬散布、外来種の放流などの影響で減少の一途をたどった。環境省「日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト」(レッドリスト)にメダカは記載されているが、生息数に関する全国規模の調査はない。どれだけ減少したのかは感覚的にとらえられているだけで、数量的に把握できるデータはない。
『メダカが消える日』(岩波書店、1680円)の著者で、環境ジャーナリストの小澤祥司さんは「メダカはかつて地域の水系全体に広がり、面的に生息していた。同じメダカでも遺伝的にタイプが異なるため、地域個体群が持つ遺伝子のプールが失われることは、地域の自然や伝統的な人の営みに結びついた、いわば『遺産』を失うことだ」と指摘する。
◆難しい野生種保護
写真家の小林道信さんは、田んぼや用水路から姿を消しつつあるメダカの復活を訴える一人だ。メダカは自宅の水槽でも簡単に飼育できるが、田んぼのメダカとは遺伝子組成が異なる。小林さんは「観賞用メダカは金魚同様、飼って楽しむために繁殖された個体。野生メダカに比べて弱く、飼育環境を徐々に悪化させると、観賞用のメダカ、野生メダカの順で死んでいく」と話す。両者は一見、同じように見えるため、野生メダカの保護の重要性がなかなか理解されないという。
メダカが好む流れの緩やかな「止水域(しすいいき)」は、日本の農村にごく普通にあった自然環境である。かつてメダカがいなくなる年は飢饉(ききん)の年になるといわれた。日本人の暮らしを再考するうえで、水田を取り巻く環境を看過することはできない。
小澤さんは「レッドリストに記載される淡水魚には水田とその周辺に生息・産卵するものが多くいる。メダカはその象徴。その陰には多くの生き物の減少や消失がある。小川で遊ぶ子供たちも“絶滅危惧(きぐ)種”の一つ」と皮肉を込めた。
■大切な「遺伝子の地域固有性の維持」
生き物が地域ごとに異なる遺伝子を持つことを「地域固有性」といい、集団の中で独自の進化を遂げてきた。
国立環境研究所の五箇公一(ごか・こういち)主席研究員は近著『クワガタムシが語る生物多様性』(集英社、1365円)で「遺伝子の地域固有性の維持」を唱え、「遠い国のパンダやアフリカゾウのことを心配するのも大事だが、それ以上にまずは自分の身の回りの生き物のことを知ることが大切だ」と訴えている。