寒空の下で、どんな植物に出会えるかな〜?
早速、真っ赤な実を花椿通りで発見!!
ハナミズキの実です。
一青窈さんの曲で有名になりましたね!
ハナミズキは、八重桜の咲く頃、枝いっぱいに花を咲かせます。
秋には、美しい紅葉、色づく果実と、一年を通して見どころが多いので、
家のシンボルツリーや街路樹に、とても人気のある木です。
花椿通りのハナミズキの花や紅葉、楽しみですね。
今回発見したハナミズキの実は、10月ごろから先端にまとまってつきます。
赤くて、ツヤツヤして、かわいいですね〜
さて、ここでクイズです!
◇-----< クイズ >----------------------------------------------------------◇
Q:ハナミズキの実が「赤い色」をしているのはなぜでしょうか?
〔a〕目立って、危険な植物であることを知らせるため
〔b〕目立って、鳥に食べてもらうため
さぁ、正解はどれでしょう?
◇-----< こたえ >----------------------------------------------------------◇
気になる正解はー!?
A:〔b〕
“目立って、鳥に食べてもらうため”です!
自然界では、赤い色は葉っぱの緑色の中で目立ちます。
鳥たちの目にも、私たち人間と同じように赤い色が目立ちます。
赤い色で、鳥たちに見つかりやすくして、
「さぁ、食べて」とアピールしています。
そうして、鳥がハナミズキの実を食べ、遠くに飛んでいき、
やがて、糞をします。
鳥のおなかの中で消化されなかった種は、糞と一緒に地面に落ちて、
そして、芽をだすことができます。
鳥に実を食べてもらうことで、
動けないハナミズキが、子孫を残すための種を
遠くに運ぶことができるのです。
この赤い色は、ハナミズキの戦略なんですね。
ハナミズキには、もうひとつ戦略があります。
ツヤツヤとしたこのハナミズキの赤い実は、
いかにも美味しそうに見えますが、じつは美味しくありません。
わざとまずく(にがく)していると考えられています。
美味しい実だと、鳥たちに一気に食べられてしまいます。
そうなると、実をつけている期間も短く、種をより遠くに運んでもらえません。
でも、まずい(にがい)実だと、
鳥たちが赤い実が目について気になる ⇒ 食べる ⇒ まずい
⇒ 飛び去る (一気に食べない)
⇒ 食べた場所から遠く離れた場所で、糞をする
⇒ 時間がたって・・・(エサが少ないこの時期)まずさを忘れて、
赤い実がまた気になる
⇒ 食べる・・・
といった鳥たちの行動により、時間をかけて種を遠くに運んで
もらうことができるのです!
ここ銀座でもハナミズキの実を食べに、ヒヨドリ、ツグミ、ジョウビタキなどの
鳥たちがやって来るかもしれませんね。
枝の先端に丸いものを発見!
花の咲く芽(花芽)です。
なんだか、「えいっ!」と握りこぶしをかかげているようにみえます。
ひとつの枝にいっぱいついているようですね。
「寒さに負けず、今年も花を咲かせるぞー!」と、
花芽たちの声が聞こえてきそうです。
今年は花がたくさん咲きそうです。春が待ち遠しい!!
*日時:2013年1月9日(水) 12時頃
*天気:晴れ
*気温:7℃
*発見した場所:花椿通り
このハナミズキはここでみつけました!
---ハナミズキ(別名:アメリカヤマボウシ)---------------------------------------
ミズキ科ミズキ属の落葉小高木。
アメリカ原産
果実は長さ約1.2cmの楕円形、光沢のある深紅色に熟す。
花芽は長さ約0.6cmの半球型、淡褐色。
花は4〜5月ごろ、秋には美しく紅葉する。
[ 『日本の樹木』 山と渓谷社 ]
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※おねがい※
みなさんが自然しらべをする時には、
葉っぱや枝、花、実などを決してとらないでくださいね。
貴重な命をみんなで大切にしましょう。
(写真は好きなだけ撮ってOK!)
〜おわり〜
(ちと 記)