春らしい暖かい日が続いています。
さて、銀座は並木で有名なように、
植物の名前が入っている通りがたくさんあります。
以前紹介したマロニエ通りも、その通りに沿って
マロニエ(トチノキ)が植えられています。
地図を見てみると、今の時期にぴったりな通りを発見!
「銀座桜通り」です。
早速行ってみます。
銀座通り口の交差点から銀座インズへと抜ける道が銀座桜通り。
期待に胸を膨らませながら行くと…
あら、まだ咲いてない…
少しがっかりしながら通りの奥の方を見てみると
満開のサクラを発見!
大きなサクラが4本並んでいます。
歩道を覆うアーチのように枝が下がっていて
一気にサクラの世界に引き込まれます。
ほんのりピンク色の花とつやつやの葉っぱ。
つぼみの時の方が咲いているお花よりもピンクが濃いように見えます。
芽吹いた葉っぱをさわってみると、みずみずしく柔らかいです。
葉っぱの基部をよく見てみるとポチッとしたものが付いています。
他の葉っぱにも付いていますね。
じっと観察していると、
サクラの木肌を忙しそうにアリ達が歩き回っています!
せわしなく動いているためうまく写真が撮れませんでした…
先ほどの葉っぱにポチッと付いているものに秘密があります。
実はこれは蜜腺と言って、ここから微量の蜜が出ているのです!
幹を歩き回っているアリはこの蜜を集めに来ているのです。
蜜を求めて、幹を歩き回るアリは、
葉っぱを食べにやってくる虫などの卵を発見し、エサとして巣に持ちかえります。
葉の近くで蜜を出すことで、アリはエサを獲得することができ、
サクラは害虫から守ってもらうことが出来るという
サクラの知恵なのです。
この蜜腺、葉っぱが成長し硬くなれば、虫に食べられるのが少なくなるので
次第に蜜の量も減っていくそうです。
この時期はきっと蜜をたくさん出して、
そのかわりに柔らかい若葉をアリに守ってもらっているのでしょう。
まだ咲いていなかったヤエザクラを楽しみに、
また散歩に出かけたいと思います!
◇-----< 今日の銀座の自然しらべ >-------------------------------------◇
*日時:2013年3月24日(日) 12時頃
*天気:くもり
*気温:11℃
*発見した場所:銀座桜通り
※おねがい※
みなさんが自然しらべをする時には、
葉っぱや枝、花、実などを決してとらないでくださいね。
貴重な命をみんなで大切にしましょう。
(写真は好きなだけ撮ってOK!)
〜おわり〜
(あっちゃん 記)