今日のテーマは
「森のようちえんのキャラクター『ふくるる』を作ろう」です。
『ふくるる』は、
シマフクロウがモデルです。
シマフクロウは、
羽を広げると2メートル近くにもなる
大きなフクロウです。
今では、国内にわずか140羽ほどしかいないため、
絶滅危惧種に指定されています。
今日は、公園で見つけた松ぼっくりを使って、
こんな『ふくるる』を作ります。
子どもたちの豊かな創造力からは、
どんな『ふくるる』ができるでしょうか。
「これは、森の中で見つけた松ぼっくりです。
硬い殻(カラ)の間にある松の実を食べるために、
ある動物がまわりをかじったので、
こんなカタチになりました。
誰が作ったと思いますか?」
「ウサギ、ウサギ!」
「クマさん」
子どもたちが元気よく答えます。
「ウサギに近い動物で、森にいます」
などのヒントから、
「分かった、リス!」
という正解が出てきました。
「これは、何のカタチに見える?」
という問いかけに
最初の元気な答えは
「パイナップル!」でした。
確かに、縦にするとパイナップルによく似ています。
実はこれ、「森のエビフライ」と呼ばれています。
衣が付いている感じ、しっぽのカタチなど
リスが作った、上手なエビフライに
子どもたちはびっくりでした。
公園に着いて、松ぼっくりを探します。
なるべく大きめのものを拾いました。
雨上がりで松ぼっくりが湿っているので、
ドライヤーで乾かします。
よく乾燥させると、
松ぼっくりが開きます。
自然の仕組みは、不思議なことがいっぱい。
これなら、ふっくらした『ふくるる』が
できそうです。
松ぼっくりが乾くのを待つ間、
公園の原っぱで鬼ごっこをしました。
雨雲を吹き飛ばす、
元気な歓声が公園いっぱいに広がりました。
工作室に戻って、
最初は、シマフクロウのお話です。
アイヌの人たちからは
「コタン・コロ・カムイ(村を守る神)」と呼ばれて
とても大切にされてきたこと、
今では数が少なくなっていること
などのお話に、
子どもたちは興味津々。
いよいよ、工作の始まりです。
子どもたちはお母さんと一緒になって、
真剣に取り組みます。
目や足など、小さなパーツを張り付けるのに
最初はちょっと苦労していましたが、
だんだん上手になりました。
がんばって、オリジナルの『ふくるる』が完成。
みんな大満足です。
それぞれのシマフクロウを持って
元気よく記念撮影です。
身近な自然の材料を使って、
いろいろなものが作れる面白さを
子どもたちは感じ取ってくれたでしょうか。
今日の体験をもとに、
何かをご家族で作ってくれるとうれしいですね。